うなぎのまち岡谷で66年

観光荘岡谷本店は岡谷市と辰野町のほぼ中間の県道沿いに位置し、山と川に囲まれた自然の中にあります。裏手の山あいでは、しばしば日本カモシカの姿を見ることも出来ます。また、辰野町のほたるの名所にも近く、季節ともなると、まよい蛍も見うけられます。
季節を通じて移り変わる自然の彩りは、観光荘自慢の味わいと共にお客様に楽しんでいただけるものと思っております。観光荘という名は、ほたるの光を観る荘(やかた)ということでついた名称です。
店舗から眺めることのできる天竜川では江戸時代より「簗(やな)」と呼ばれる仕掛けでうなぎをとっていた歴史があり、そこから「やなのうなぎ観光荘」として、創業より66年、この地で営業してまいりました。

信州の活水でしめた鰻と技

当店では仕入れた鰻の品質を確かめるために、鮮度、色合い、さらには泥臭いか風味を確認し、スタッフが厳選しております。
その後、信州の自然が育んだ地下水を地下50mより汲み上げて、鰻を打たせ、更に泥臭さを除いて身を引き締めます。
程良く身の引き締まった鰻は、背中から捌く関東風の『背開き』にし、串を打ちます。

味の決めてはタレ

半世紀に亘り、数多くのうなぎをつけ込み、熟成したタレがカメの中で歴史とうまみを凝縮して、他ではまねの出来ない観光荘の味となります。
タレの味は甘みが感じられるかと思います。

蒸さずにじっくり炭火焼き

ヘルシーなうなぎと言っても、おいしく食べれなければ意味がありません。観光荘では、お客様においしく食べていただく為に、うなぎを蒸さずにそのまま炭火で焼き上げております。そのため若干の香ばしさがございます。
なぜ、炭火焼きだとうなぎがおいしく焼けるのでしょうか。炭火の熱の伝わり方は、放射といって同じ強さの熱が四方八方に広がるもので、太陽熱が地球に届くのと同じです。
この放射熱で焼くと水分がしみ出る前に表面が焦げて蒸発を防ぎ、結果的にうなぎの中の水分が保たれ、ふんわりした軟らかい身になります。
またうなぎを焼くとき大切なのは、蛋白質と脂肪を分離させないことです。温度を急に上げると蛋白質が繊維状になって収縮し、脂肪が分離します。逆に温度上昇が遅すぎると、脂質が先に溶け、うまみがなくなるのです。遠赤外線が多い炭火で焼くと、その温度上昇が理想的で、しかも身の外と中とで温度差が少なく、うまみが生かせるのです。
また、炭火の灰もうまみに欠かせない働きをしています。脂肪や蛋白質は、時間が経つと分解して脂肪酸になり、PHが下がりうまみを消してしまいますが、灰のアルカリ性分がこれを中和してうまみを引き出すのです。このようにしておいしいうなぎが焼き上がります。